『漆原 さくら』のおいしい本屋 漆原 さくら

チニアシ9

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説明

チニアシ9 2022年6月29日発行

表紙の絵は、生まれ故郷であり、今現在も制作拠点としている長野県辰野町の「ほたるまつり」をテーマにしたクリームソーダ。

4月から始めたアトリエ横の畑でのエピソード「土いじり日記」では、

さまざまな「やっかいさん」との出会いに苦戦しながら、ひとつひとつの新鮮な感動を描いた。

ーーーーーー「チニアシ9」詳細 ーーーーーーー

本文 28p
A5サイズ
手製本

「もくじ」
p 2~      土いじり日記

p 12~ 四コマ漫画 本日のたぬき

p 14~ 信州たべものすごろく

p 16~ 柴田さんに弟子入り!!

p 20~ 八百屋のまかない飯 

p 24~ ほっと一息

p 26~ わたしのまち

p 24~ きせつのわがし

  • 付録

ポストカード2枚

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~

わたしのまちは、一年の内六月の一週間だけ、ほたるの里になる。

街灯の無いこの自然保護区に入り、

黒い森が小さな夜の町からあふれる光を隠してしまうと、

向こうから歩いて来る人の顔も分からない。

だんだんと目が慣れてくると、聞こえてくる。

沢のほとりや、

あじさいの葉っぱの裏、

あーんな高いところ、

そしてあの人の肩の上にも。

「ここだよ。」

「ここにいるよ。」

「ここにもいるよ。」

ふわん、ふわんと舞い飛びながら歌う

ささやくようなやさしい声。

あっという間に遠くの向こうから目の先まで走り抜けてしまうような、

現代に瞬く光の中では埋もれてしまうかもしれないけれど、

あなたたちはずっと、ここでこうして居たんだね。

やがて、その声はひとつひとつ合わさって、

やわらかなコーラスになって、

黒い森に響いたんだ。

ひっそりとでいい。

ちいさくたっていい。

灯そう。

いま、ここに生きるよろこびの歌を。

~

(本文より引用)

『漆原 さくら』のおいしい本屋|公式サイト

『漆原 さくら』のおいしい本屋 漆原 さくら

食を題材に絵描きとして活動する『漆原 さくら』の公式サイトです。日々の体験を水彩画、日本画、レシピ、コミックエッセイ、文章で表現し、 手製本の小冊子にして毎月パーソナルマガジン【チニアシ】を発行中。食べ物の食感、におい、それを取り巻くストーリーを込めて、思わずお腹が鳴ってしまいそうな、あたたかみある絵をお届けいたします。

代表者 漆原 さくら
住所 〒399-0428 
長野県上伊那郡辰野町伊那富3351-101
営業時間 10:00~18:00
定休日 土、日、祝日
E-mail contact@urushihara-sakura.com

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