『漆原 さくら』のおいしい本屋 漆原 さくら

マミーのかぼちゃケーキ【ある夜、どこかの台所で。】

 

 

こんばんは。11月に入りましたね。

 

長野県に暮らしていると、日常の風景の中にいつも山があります。

 

そこあるのが当たり前な気持ちになってしまっていて特に気に留めることもあまりないのですが、

この時期の山は赤や黄色の絵具で描いた絵画のようで、つい立ち止まって見入ってしまいます。

 

若葉の季節や盛夏の山は、

近くで見れば一本一本の木それぞれに若干の違いはあれど、遠くから見ると緑の集合体として見えていますが、

紅葉するタイミングやどんな色に染まっていくのかは木の種類それぞれに大きく異なります。

 

わたしは今一本の木だとしたら、若葉の時期を過ぎてどんどんと葉を生い茂らせていく時期かもしれません。

 

暑い日は心地よい木陰をつくり、雨の日は屋根になり、

どんどんと吸収して、どんどんと世の中に返していく。

そういう時期かもしれません。

 

いつか紅葉の時期を迎えるころ、わたしはどんな色に染まることができるでしょう。

 

体験や感動の数ほどうつくしく染まることができるのなら、今のうちにたくさん身に刻みたい。

そしていつか足元の地に自分の色の葉を落とし、豊かな土をのこしたい。

 

山や木々から、そんなことを教えてもらいます。

 

〜〜〜

 

さて、

 

前置きが長くなってしまいましたが、

今回は秋の紅葉のように見た目からも秋を感じ、

その味わいからも秋らしさを感じることができるお菓子を紹介します。

 

その名も「マミーのかぼちゃケーキ」。

 

「マミー」はフランス語で「おばあちゃん」を意味するそうですが、

ここでは紛れもなく私の母のことを指します。

 

我が家では生まれた頃より「パパ / ママ」呼びが定着していて、私も弟もそのように呼んでおりましたが、

大人になるとどうも恥ずかしくて、人の前でそう呼ぶことができなくなりました。

 

そんなとき、友人が会話の中で私の母のことを茶目っ気たっぷりに「マミー」と呼んでいたのがとてもかわいくて、その呼び方を取り入れてみました。

 

実年齢よりも上に見られることの多い自分に対し、

自分の倍歳を重ねているはずなのに、並んでいると「姉妹ですか?」と言われるような若々しくお茶目な母。

 

そんなマミーはお菓子作りが大好き。

マミーの得意メニューの中のひとつで、わたしも大好きなケーキです。

 

とても簡単なので、ぜひお試しを。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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