米ナスと夕顔のしみしみ煮【ある夜、どこかの台所で。】
こんばんは。
幻冬舎plusさんでの連載「八百屋のまかない飯」
https://www.gentosha.jp/series/yaoyanomakanaimeshi/ が2023年5月に終了し、
定期的に制作している「チニアシ」の今後、
自分自身の今後を考えながら
「何がつくりたいんだろう?」「何がしたいんだろう?」
ふわふわと思いあぐねて気がつけば10月。
耳をすませて、じっと目をこらして、
心の奥底から漏れてきたのは、やっぱりあのきいろい電球の光。
疲れて帰ったひとりの夜も、友達が来てくれる日の夜も。
台所に立っていたあの時間を、
同じようにどこかで台所に立つ方たちと共有したい。
ずっと先の未来にふと、そういった時間を必要と思った方のために、描き残しておきたいということでした。
「暮らしの手帖」や、
マドモアゼルいくこさんの楽しいレシピ集など、
写真の無い(少ない)昔のレシピ本になぜこんなに惹かれるのかわからないのですが、
最近ふと、そういった根っから好きだったものに立ち返り、
やっぱりわたしは、「写真の無い 絵本みたいなレシピ本」がつくりたいのだと再確認したんです。
さて、新しい連載
「ある夜、どこかの台所で。」
はじまりはじまり。
1日終わって何もしたくないけど、一品でも何かあったらいいなというとき。
または、直売所や地場野菜コーナーで見かける珍しい季節野菜を手に取ってみたとき。
ただ絵を見るだけで終わりでも大丈夫。
今日もどこかで台所に立つ、誰かのもとに届きますように。
一人暮らし、家族暮らし、いろいろな暮らしがあるけれど、
わたしは今後どんな暮らしをしても、いつもきっとこのきいろい電球の下で、
じぶんのために、あるいは大切な誰かのために、
台所に立つだろう。
そんないつかの自分への、備忘録も兼ねて。