チニアシ12
説明
「チニアシ12」
前号から3ヶ月に一度の発行となったチニアシ。
今回は本文52ページの中綴じ手製本、
製本アシスタントさんたちとの制作に挑戦しました。
人にお願いしたり、上に立って指示をするということが苦手な自分ですが、
集まっていただいた皆さんのやさしさ、丁寧さ、スピーディな対応に助けられ、
100冊を完成させることができました!!!!
【チニアシ12 詳細】
もくじ
●今ここ、ゼロ地点。〜チニアシオンナの衣食住〜
●角りわ子さんの工房へ。
●土いじり日記
●パティスリータヌキ2022 結果発表とレシピ
●最近のたぬき
●八百屋のまかない飯
●きせつのわがし
ポストカード2枚付き
本文52p
ーーーーーーー
食専門の絵描き、漆原さくらの月刊パーソナルマガジン「チニアシ」。
2021年9月に独立すると共に、「自分の食べるものを自分で作る暮らし」=「地に足ついた暮らし」=「チニアシ暮らし」を目指しはじめました。チニアシ暮らしの日々、食や暮らしを絵と文章で綴り、3ヶ月ごとにお届けしています。
ーーーーーーー
〜特集 「今ここ、ゼロ地点。」〜
恒例の初日の出登山。
今年一番のお日様に誓ったのは、「今、ここにあるものを大切にする」こと。
昨年は何もない自分に焦り、やみくもにもがき、あれこれと手を尽くし、体力の限界になるまでしぼってしぼって、もう水の出ないカラカラのスポンジのようになるまでやった。
とても大切な経験をしたと思うし、その時期に作れたもの、出会えた人はかけがえのないものだ。
ただ、ずっとこのままというわけにはいかないだろう。
だんだんとできないことも増え、集中力も体力も落ちるだろう。
それに、忙しくすること、これはわたしの大切にしたかったことだろうか。
だんだんと減っていく時間、衰える身体で、動けるうちに今、本当にやりたいことはなんだろう。
そんな折、
毎週参加している地元のコーラスで、新しい楽譜が配られた。
タイトルは、「ぜんぶ、ここに。」
さくらももこさんの詩に相澤直人さんが作曲したその曲には、
生きている中で当たり前に現れる感情があり、その感情を当たり前に持てることこそ、
一番大切なことだということが書かれていた。
そうかもしれない。
焦らなくても、大切なものはぜんぶここにあるのかもしれない。
そう思って周りを見渡すと、
何もないようで、満ち足りている今の暮らしがあった。
「近すぎてよく見ていなかったよ。」
ひとつひとつを真剣に見つめ、スケッチをし、会話をしていると、
ぽつり、ぽつりとぬくもりを持った過去の記憶や、さまざまなことを話してくれた。
そんな物たちに囲まれ、しみじみと幸せを感じる自分の心があった。
一年のはじまりに、
今、ここにいる自分自身の足元を見つめる。
関連商品
『漆原 さくら』のおいしい本屋|公式サイト
漆原 さくら
食を題材に絵描きとして活動する『漆原 さくら』の公式サイトです。日々の体験を水彩画、日本画、レシピ、コミックエッセイ、文章で表現し、 手製本の小冊子にして毎月パーソナルマガジン【チニアシ】を発行中。食べ物の食感、におい、それを取り巻くストーリーを込めて、思わずお腹が鳴ってしまいそうな、あたたかみある絵をお届けいたします。
代表者 | 漆原 さくら |
---|---|
住所 |
〒399-0428 長野県上伊那郡辰野町伊那富3351-101 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 土、日、祝日 |
contact@urushihara-sakura.com |